公開講演会 岡本広毅「“dark phantoms in the wind”—J.R.R.トールキンの研究業績に見る<フィロロジー>と<文学研究>の諸相」亀井俊介「文学研究と文章──アメリカ的表現を追って」
INFORMATION
新進気鋭のフィロロジスト岡本広毅氏が、J.R.R.トールキンの中世英語英文学に関する研究業績を、当時の<フィロロジー>と<文学研究>論争の観点から再考する。続いてアメリカ文化、アメリカ文学ならびに日本近代文学研究の泰斗亀井俊介氏が、文学研究における「文学不在」の現状を憂い、これを打開する方途は学術論文等における「文章への関心」の復活にこそあるべきではないかと問いかける文学研究方法論を講ずる。
講師
立命館大学文学部准教授
岡本 広毅 氏
立教大学文学部卒、英国リーズ大学大学院修士課程修了、立教大学大学院博士後期課程修了(博士学位取得)、現在、立命館大学文学部コミュニケーション学域国際コミュニケーション専攻准教授。主要論文に“Wassail and History in the Middle English Romance Havelok the Dane.” Studies in Medieval English Language and Literature 29(日本中世英語英文学会)(2014), “Gawain’s Treachery on the Bed: Trojan Ancestry and Territory in Sir Gawain and the Green Knight.” Studies in English Literature 56(日本英文学会『英文學研究』英文号)(2015)。
東京大学名誉教授、岐阜女子大学教授
亀井 俊介 氏
東京大学文学部卒、同大学院比較文学比較文化専攻課程修了、1963年東京大学教養学部助教授、84年教授、93年退官後、東京女子大学、岐阜女子大学に奉職。主要な著作に、1971年『近代文学におけるホイットマンの運命』(日本学士院賞)、1976年『サーカスが来た!』(日本エッセイスト?クラブ賞)、1994年『アメリカン?ヒーローの系譜』(大佛次郎賞)、2015年『有島武郎』(和辻哲郎賞)。2008年、瑞宝中綬章受勲。
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対象者
※申込不要、入場無料